宝石のような、キウイの一つ一つが乗った、タルト船は、いま沖を進水していく。
ある者に涙を誘われ、またある者には、惜別の言葉を唇に乗せ、船は愛しい者のいる波止場を去っていく。
辿り着く新世界では、どんな旅人と、どんな新鮮な出逢いが待っているのか、神ならぬ身の船の船頭には、まったく知る由もない。